日本ハンドボールリーグ(JHL)の第4週第1日は各地で行われ、男子の琉球コラソンは豊見城市民体育館で昨季11位のゴールデンウルヴス福岡と対戦し、40―32で完勝した。ホーム開幕戦で今季初勝利を挙げ、通算戦績を1勝2敗とした。順位は暫定10位。次戦は20日午後3時から、同会場で昨季3位の大崎電気と戦う。
琉球コラソン(2)
40―32(17―12 32,23―20)
ゴールデンウルヴス福岡(0)
【評】琉球コラソンは開始から堅守速攻で攻め立て6点連取し流れをつかむ。5点リードで迎えた後半も序盤から攻撃が爆発。最大11点差に引き離した。終盤に攻守で崩れる時間帯があったが、残り5分で立て直し40得点に乗せ圧倒した。
主将東江、攻守で存在感 チーム最多の12得点マーク
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前半16分。東江太輝が左から守備裏へのパスを通し右サイドの美並省吾へ。ボールを受けシュート体勢に入った美並にGKもDFも目が奪われる。しかしボールの行方は、走り込んできた東江へのリターンパス。空中で捕球しゴールに流し込み、鮮やかにスカイプレーを成功させた。終始押し続けた琉球コラソンは黄慶泳(ふぁん・きょんよん)新監督の下、欲しかった1勝目を挙げた。
東江は後半にもスカイプレーを決めるなど、この日チーム最多の12得点と量産した。守備でも率先して前後に足を動かし強度の高いプレーを継続。パスカットを狙うなど、ターンオーバーを何度もつかみ攻守で引っ張った。
チームではベテランとなるが、ゲームコントロール力で黄新監督の信頼は厚い。体力面など60分間フルで戦うのは難しいが、この日は早め早めの選手交代で、終始リードした試合運びができた。黄監督も「失敗、課題はまだあるが、若手の交代がスムーズにできた」と好感触を得た。
コロナ禍の状況下、主将を任されて2年目の東江は「自分たちにできることはハンドボールを通して元気や勇気を与えること。必死になって戦って思いが伝わるプレーを最後までに心掛けたい」と強い決意をのぞかせた。次は上位の大崎電気戦。強者が相手だが、攻めの姿勢で勝利を目指す。
(謝花史哲)
ポイントゲッター美並躍動 3試合22得点
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昨季途中に合流した左利きの美並省吾がポイントゲッターとして存在感を発揮し続けている。初戦から3試合で計22得点はチームトップ。3戦目の福岡戦も10得点と躍動した。
今季7メートルスローを全て任されていることも得点数を押し上げる。3試合で6本投げて5本を決め、チームの期待に応えている。 それでも美並は「点数よりも得点率の方が重要」と言い、福岡戦は10得点もシュート2本外したことを反省する。「一対一で戦うフローター陣とは違う。自分の役割はシュートを決めること。常日頃からプライドをもって臨んでいる」と慢心はない。右サイドからわずかな隙間を射抜く得点力でチームを支える。
入ったメンバー 役割をこなした
黄慶泳監督の話 2戦目までスタメンが崩れた時にメンバー交代のタイミングがしっかりできていなかったが、(福岡戦は)スムーズにできた。入ったメンバーが役割をこなしてくれた。早い時間帯で修正できたのは良かった。