サッカー明治安田J2第30節は18日、各地で行われ、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでザスパクサツ群馬と対戦し、0―1で敗れ、3連敗となった。15勝9敗6分けで勝ち点51のまま、順位は7位に後退した。群馬は金城ジャスティン俊樹=山内小―JFAアカデミー福島出=が右サイドバックでフル出場しチームの勝利に貢献した。
琉球のホーム戦では約4カ月ぶりに観客を入れて行われ、入場者は559人だった。前半23分に群馬に先制点を奪われ、0―1で折り返した。後半は琉球が終始ペースを握ったが、ゴールをこじ開けることができなかった。
次節は25日、静岡県のヤマハスタジアムでジュビロ磐田と対戦する。
(2)タピスタ(1勝1敗)
群馬 8勝8分け14敗(32)
1―0(1―0,0―0)
琉球 15勝6分け9敗(51)
▽得点者 【群】 青木(1)
▽観客 559人
【評】琉球は前半、群馬にカウンターからのスルーパスで守備を崩され先制を許した。その後は相手にチャンスらしいチャンスを与えず、ボールを保持し続けたが最後まで得点を奪えなかった。守りを固められた時の攻めが課題となった。
シュート17本、猛攻実らず
課題を残す3連敗となった。前半に先制点を奪われ、巻き返す時間は十分あったが、最後までゴールをこじ開けることができず、消化不良感がただよった。 シュート数は琉球17に対し群馬は2。後半はほとんどの時間でボールを支配した。特に左サイドからの攻めが効果的だった。最後の15分は疲れも重なり、横パスやバックパスに終始。相手にボールを奪われてはいけない劣勢状態が悪循環を呼び、時間だけが過ぎた。
トップ下から、ここ数試合で右ハーフ起用の武田英寿は攻守で躍動した。他の選手とのコンビネーションも深まり、球際で負けない強さを発揮した。「ポジションが変わってやりやすくなった。サポーターの拍手や横断幕を見て気持ちも上がったし、負ける姿は見せたくなかった」と悔しさをにじませた。
上里一将主将は後半序盤、チャンスの場面で自らシュートせず、パスでボールを譲る物足りなさもあった。ただ、その後は自らも積極的にシュートを放つ貪欲さを見せた。「ボールは持ててもゴールに向かう姿勢があれば得点につながった。残り12試合、まだ昇格はあきらめていない」と静かに闘志を燃やした。
(大城三太)
勝てず、申し訳ない
樋口靖洋監督(琉球)の話 ファンやサポーターの前で勝てず、非常に残念で監督として申し訳ない。後半は自分たちのスタイルでかなりの時間ボールを保持できた。ただ、際どいボールの仕掛けが少なかった。次は磐田が相手だが、しっかり連敗を止めたい。
何とか守り切った
久藤清一監督(群馬)の話 チャンスをしっかり決めて先制点を取れたことが大きい。琉球はパス回しが素晴らしく、後半は難しいところがたくさんあったが何とか守り切ることができた。何が何でも勝ちたかった。