ボクシングの全日本選手権大会九州ブロック予選会第2日は19日、佐賀県で行われ、男子ウエルター級決勝に進んだ平仲信裕(南部農林―芦屋大出―県連盟)が脇田夢叶(宮崎)に3―2で勝利した。
女子フライ級決勝で登場した岸本有彩(嘉手納高―東洋大1年)は松田玲奈(鹿児島)に2―3で敗れた。
平仲は11月に東京都で行われる全日本ボクシング選手権大会に九州代表で出場する。
僅差で勝利つかむ 2年ぶり再スタートの平仲
約2年ぶりの大会出場で再スタートを切った平仲信裕が、自身5度目となる全日本大会への切符を手にした。2018年度に兵庫・芦屋大を卒業後、一度は競技から離れた。「何かしら目標を立てて取り組みたかった」と再出発の場所に選んだのが、全日本大会の九州ブロック予選だった。
決勝の相手は、ユースの日本代表経験があり勢いのある選手。試合は序盤から打ち合いになり「(ポイントを)取って、取られての繰り返し。最後まで勝敗は分からなかった」と一発一発が全力だった。
僅差で白星をつかみ「久々の大会で緊張する部分もあったが、すべて出し切れた」と結果に一安心の様子。コロナ禍でさまざまな大会が中止になるなど、厳しい状況下で全国切符をつかんだ。「もっと強い人と対戦し、一戦必勝で挑みたい」と闘志を燃やす。