衆院選沖縄4選挙区、来年の県知事選への試金石 衆院議員任期満了まで1ヵ月


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 衆院議員の任期満了まで21日で1カ月となった。自民党総裁選の影響で次期衆院選は任期満了日をまたぐことが確実となり、11月の実施が濃厚な情勢だ。沖縄県内では名護市辺野古の新基地建設反対でまとまる「オール沖縄」と政権与党・自民の両陣営とも、決戦ムードを高めている。今回の衆院選の結果は、来年の知事選の行方を占う試金石にもなる。

衆院選沖縄1区で出馬が見込まれる(左から)赤嶺政賢氏、国場幸之助氏、下地幹郎氏

 那覇市が中心の沖縄1区は、「オール沖縄」勢が擁立する赤嶺政賢氏(73)=共産=と政権与党の国場幸之助氏(48)=自民、保守系無所属の下地幹郎氏(60)の現職3氏による三つどもえの公算が大きくなっている。下地氏が目指す自民党復党の行方次第で選挙構図は変わるものの、現在のところ復党議論に進展はない。

 浦添市、宜野湾市と中頭郡を選挙区とする2区は、現職の宮崎政久氏(56)=自民=と「オール沖縄」勢で前北中城村長の新垣邦男氏(65)=社民=による事実上の一騎打ちの構図。「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」公認で、心理カウンセラーの中村幸也氏(41)も出馬の意向を示している。

 沖縄市やうるま市、名護市を票田とする3区は、現職の屋良朝博氏(59)=立民=と元沖縄担当相の島尻安伊子氏(56)=自民=が出馬を表明。19年4月の補欠選挙と同じ顔ぶれで選挙戦が展開される見通しだ。

 本島南部地域と八重山、宮古地域で構成する4区は、6期目を目指す現職の西銘恒三郎氏(67)=自民=に、「オール沖縄」が擁立する元那覇市議会議長の金城徹氏(68)=立民=が挑む構図となる。

衆院選沖縄2区で出馬が見込まれる(左から)宮崎政久氏、新垣邦男氏
衆院選沖縄3区で出馬が見込まれる(左から)屋良朝博氏、島尻安伊子氏

衆院選沖縄4区で出馬が見込まれる(左から)西銘恒三郎氏、金城徹氏