軟式野球の第12回文部科学大臣杯全日本中学少年春季大会第2日は20日、静岡県の島田球場などで2、3回戦を行った。県代表の宜野座中は2回戦でシードの阿南第一中(徳島)に1―0でサヨナラ勝ちし、16強入りしたが、3回戦で塚沢中(群馬)に0―2で敗れた。
宜野座中の2回戦は最終七回にゲームが動いた。1死二塁で途中から入って初打席の6番・許田壱哲が右越えにサヨナラ適時二塁打を放った。「想像以上に(打球が)伸びた」と二塁まで全力疾走した。
左腕エースの大城康宝は1回戦で初のノーヒットノーランを達成。3回戦はリードされた三回途中から登板してこの日も無安打無失点。「研究して上手投げから、スリークオーターに変えたらすごく良くなった」と大胆なフォーム改善の結果を出した。伸びある直球、決め球のスライダーが絶好調で、バッテリーを組む宜野座恵夢と共に「最高のピッチングができた」と達成感にあふれていた。
目標の全国制覇には届かずも、全員が全力で最後までプレー。躍進を支えたエースは「胸を張って沖縄に帰りたい」と語った。