寝かしつけで悩んでませんか?乳幼児睡眠コンサルタント、県内で講座も開催


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本島中部の支援センターで行われたねんね講座の様子(與古田さん提供)

 赤ちゃんがなかなか寝付かない。寝てもすぐに起きる。頻繁に夜泣きする―。多くの人が子育て中に直面する、子どもの睡眠に関する悩みを改善しようと、県内で3人目となる「乳幼児睡眠コンサルタント」の資格を取得した與古田すみれさん(24)=うるま市=が活動を始めている。與古田さんは「赤ちゃんがよく寝られるようになれば、世話をする側はゆっくり寝たり、自由な時間が持てたりして心の余裕が生まれる」と話し、子育てを楽しむためにも問題を放置せず、ともに向き合おうと呼び掛けている。

 與古田さん自身も、子どもの睡眠について悩んでいた一人だった。2019年に出産した長女は生後3カ月ごろからだんだんと寝付きが悪くなり、寝かしつけに時間がかかった。生後5カ月ごろからは1時間ごとに夜泣きを繰り返したという。ろくに眠ることができない日が続く中で、次第に精神的に追い詰められ、子どもをかわいいと思う余裕がなくなっていった。

 「ずっと眠たくていらいらしてて、とてもつらかった」と振り返る。

與古田すみれさん(本人提供)

 少しでも状況を改善するために資格の勉強を始め、学んだことを実践した。まずは眠りやすい環境を整えるために室温を適温に保ち、カーテンの隙間などから差す光や音を遮断する。また生活習慣なども見直すと、1週間ほどで夜泣きや寝付きの悪さは改善したという。2021年3月に資格を取得、これまで約40人の相談に乗り、悩みの改善へアドバイスしてきた。

 相談はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」や無料通信アプリ「LINE(ライン)」で行い、個々の家庭に合った睡眠改善プランを作成してアドバイスをする。1週間か1カ月のプランを選ぶことができる。本島内に自宅がある場合は、直接訪問して相談に乗るプランもある。今後は本島中部を中心に、児童館や子育て支援センターで「ねんね講座」も開催予定。

 與古田さんは「一つ一つの家庭に合ったゴールを目指し、少しでも子育てを楽しんでもらえるようにお手伝いしたい」と話した。

 問い合わせはメールsumireyokoda@gmail.com、インスタグラムsleep.clover_sumire.yotchanまたは公式ライン@237dhzil