特産品で地域元気に!大学生がインターンで商品開発 与那原町の課題も議論


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
ズームを使って発表する学生=17日、与那原町東浜の沖縄女子短期大学

 【与那原】与那原町と沖縄女子短期大学(平田美紀学長)は3日から17日にかけて、同大の学生らを対象としたオンラインでのインターンシップ(就業体験)を開催した。コロナ禍に伴い、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を利用してのインターシップは2回目。学生らは仕事に対する理解を深めながら、町の課題解決に向けた取り組みを話し合った。

 参加したのは沖縄女子短期大学の学生5人と、姉妹校である岐阜女子大学(松川禮子学長)の学生1人。6人はAとBの2グループに分かれて与那原に特化した商品開発を考案した。最終日の17日には発表会があり、学生たちは制作したプレゼンテーション用の動画を通し、自分たちが考えた商品開発を町職員や大学関係者に披露した。

学生が考案した商品開発に関する発表を聞く与那原町の職員=17日、与那原町役場

 Aグループは町の特産であるヒジキやセーイカ(ソデイカ)を使ったレトルトカレーを考案した。カレーは「身近な国民食」として、与那原産ヒジキやセーイカをPRできると着目。ヒジキはドライカレー、セーイカはシーフードカレーとして売り出せると訴えた。

 Bグループは、おみくじ入りのお菓子「フォーチュンクッキー」を提案。クッキーの中にQRコードが書かれた紙があり、スマートフォンでQRコードを読み込むと、町の特産品や観光名所などが紹介される。

 発表を見た町の前城充政策調整監は「とても有意義な提案をしてくれた。今回考案した商品を学園祭などで実際に作って、商品化してほしい」と話した。

 カレーについて発表した岐阜女子大2年でうるま市出身の玉榮理子さん(19)は「オンライン上でのやりとりは難しかったが、大学で管理栄養士を学ぶ立場から意見を出すことができた」と語った。フォーチュンクッキーを考案した沖縄女子短期大学2年の我那覇蘭さん(20)は「町出身なので、意見を出し合いながら与那原の活性化につながることをグループでつくり上げた。将来的には町職員になって観光政策に携わりたい」と話した。