2030年、沖縄の未来へ「行動宣言」 高校生38人参加「三つのSDGs」報告


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ビデオ会議システム「ZOOM」を用いて成果発表を終え、記念撮影をする高校生ら=8月22日(JOCA沖縄事務所提供)

 県主催の「2021年度おきなわ国際協力人材育成事業(OICユース)」の成果報告会がこのほど、オンラインで開催された。県内各地から選抜された38人(20校)の高校生が、プログラムを通して国際協力や地域課題解決について学び、その成果を発表した。

 チーム発表では「2030年の沖縄ビジョン」と「優先したい三つのSDGs(持続可能な開発目標)」を掲げた。個人発表では、それぞれが描く「2030年の地域社会ビジョン」とその実現に向けた「行動宣言」を行った。

 研修は全てオンラインで実施し、海外の同世代との交流や世界で活躍する県出身者による講義、SDGsなどについて学習した。

 さらに広島県・石川県・東北の3地域から学んだ平和・多文化共生・自然環境・産業・伝統文化・住み続けられるまちづくりなどを通して、沖縄の取り組みや課題について議論した。

 高校生を代表して森根綾香さん(首里高)が「コミュニティー、仲間、どんなことも受け入れる大切さなど多くを学んだ。学んだことを生かして行動することが、OICユースに参加した私たちの使命だ」とあいさつした。

 第2部では県出身でカンボジアジャパンハートこども医療センター小児科部長の嘉数真理子医師が登壇し、「行動することで人生が変わる~沖縄から世界へ~」と題して講話した。

 同事業には、青年海外協力協会(JOCA)沖縄事務所やJTB沖縄が事業共同企業体として協力した。
 (中川廣江通信員)