元外交官、那覇で学習塾開校 「沖縄担う人材を」


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開塾に備える、かんざわ英進塾の官澤治郎塾長=15日、那覇市古島

 元外交官の官澤治郎さん(48)は22日、那覇市古島で中学生以上を対象とした学習塾「かんざわ英進塾」を始めた。2018年に外務省沖縄事務所の副所長に就いたことがきっかけとなり、沖縄が好きになって定住を決めた。長年の夢だった学習塾の開塾を実現させ、今後は「沖縄から世界に羽ばたく人材を送り出したい」と意気込む。

 東京大学法学部を卒業後、1998年に外務省へ入り、米国や中東などで勤務してきた。沖縄事務所を最後に21年7月、退官し、塾開設の準備をしてきた。教育に携わりたいという思いを抱き続け、外務省で働きながらも勤務時間外に教育業界の動向などを調べていた。

 塾では英語対策のみならず、あらゆる科目に対応する。ただ、内容を逐一解説する方式ではなく、学習に取り組む姿勢や進め方を指導する方針だ。一人一人に合った学習計画をつくり「伴走者」の役割を果たす。あくまで主役は生徒だ。

 官澤さんは各国を回る中で「どの地域でも子どもたち自身が学びたいと思う気持ちや、親が自分の子に教育を受けさせたいという思いは万国共通だと確信した」と説明。「世界に羽ばたく人材、将来の沖縄を担う人材を育てたい」と述べた。問い合わせは、かんざわ英進塾(電話)098(871)5077。