宜野湾海浜公園屋外劇場、21年度内に解体工事着手 8000人収容規模に建て替えへ


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「4・28政府式典に抗議する『屈辱の日』沖縄大会」が開かれた時の宜野湾海浜公園屋外劇場=2013年4月28日、宜野湾市

 【宜野湾】宜野湾市は24日、老朽化に伴い宜野湾海浜公園屋外劇場の解体に来年3月までに着手することを明らかにした。市議会9月定例会一般質問で同日、平良眞一氏(絆輝クラブ)に答えた。同劇場は現在の2倍となる約8千人収容規模の屋外劇場に建て替えられることが決まっている。

 屋外劇場はこれまで年10件程度の音楽公演などが開かれてきた。「ドリームズ・カム・トゥルー」や小田和正さんら、全国的に著名なミュージシャンも多く公演している。米軍基地被害などに抗議する県民大会の主会場といった、平和運動でも使用されてきた。

 市によると国内の屋外劇場は5千人規模がほとんどで、新たに整備する劇場は国内有数の規模となる。客席には車いす席も設ける。舞台や楽屋のほか、アーティストにまつわる物事を展示できる陳列館なども複合的に整備する。22年度以降に完成予定。

 石川康成建設部長は「宜野湾市の魅力の一つである西海岸の眺望や海岸線での立地特性を生かし、屋外ならではの開放感ある施設を提供できる」と述べた。