與儀(沖縄水産)カヤックシングルで初優勝 「全力出すことができた」 県高校新人大会


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 県高校新人大会は25日、陸上とカヌーの2競技が各地で行われた。カヌーは糸満市の報得川で各種目の500メートルの決勝まで行い、カヤックシングルは與儀寛大(沖縄水産2年)が2分14秒105で初優勝した。カナディアンシングルは山城翔(同)が2分18秒940で栄冠をつかんだ。女子カヤックシングルは島袋新菜(同)が2連覇した。


自分のスタイル、無心で 九州新人決勝進出誓う 與儀
 

男子カヤックシングル決勝 自身初優勝をつかみ取った沖縄水産2年の與儀寛大=25日、糸満市の報得川(謝花史哲撮影)

 無心でこぎ続けた與儀寛大(沖縄水産2年)が4人による同校対決を制した。カヌーのカヤックシングル決勝。高校から競技を始めて自身初の優勝をつかみ取った。それでも「順位はともかく全力を出すことが第一。それができたからだと思う」と謙虚に結果を受け止めた。

 レースプランは単純だ。スタートの飛び出しの後は同じ速度を保ってこぎ続けること。「相手に合わせる必要はない。相手のペースに合わせて動いたら、こっちが乱れてしまう」と、過去の経験から自分のスタイルを見つけた。

 この日も左隣レーンの上原海生が100メートルから先行したが、自分のペースで艇を走らせ250メートルくらいで捉えてトップに。「あそこで慌てて追い掛けていたら、持たなかったかもしれない」と振り返る。終盤は重たくなった体を気持ちで動かし先頭を維持した。これまで練習でも勝てていなかった上原に本番で勝てたことは少し自信になった様子だ。

 当面の目標は2分を切ること。7月の国体九州ブロック少年男子で、学校の先輩、與那嶺涼吾(3年)が1分50秒台で優勝したことで明確になった。まずは九州新人。「全力を出し切るだけ」と淡々と語りながらも闘志を胸に決勝進出を誓った。

 (謝花史哲)