川田(那覇西)男子100メートルの頂点に 体幹トレーニングでスタート改善 県高校新人大会


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 県高校新人大会は25日、陸上とカヌーの2競技が各地で行われた。陸上は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、男子100メートルで川田忠輝(那覇西1年)が自己ベストの10秒81で頂点に立った。男子800メートルは金武凌世(北山2年)が接戦を制し、女子走り幅跳びは小浜希玲(名護2年)が5メートル37で優勝。男子ハンマー投げでは宜野座康生(中部商2年)が49メートル89で連覇を達成した。


体幹鍛え、スタート改善 自己ベスト10秒81マーク
 

男子100メートル決勝 10秒81の自己ベストで頂点に立った那覇西の川田忠輝=25日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)

 男子100メートルの準決勝を全体トップとなる自己ベストの10秒90で通過した川田忠輝(那覇西1年)。隣のレーンにいたライバルの奥山和磨(浦添2年)にも競り勝ち「いい結果で安心した」という。決勝は穏やかな精神状態でスタートラインに立った。

 号砲と同時に身長180センチのひときわ大きな体が前に出る。「60メートル以降の後半が得意」と、広いストライドでぐんぐんと他選手を引き離していった。電光掲示板に10秒81の好タイムが表示されると、各校の選手たちから「うぉー」とうなり声が漏れた。自身は7月の国体選考会で初めて10秒台に突入したばかり。「焦らずに走ることができた。想定よりいいタイムでびっくりした」と軽く両手をたたき、頬を緩めた。

 中学の頃に陸上クラブ「アスリート工房」で競技を始め、全国で活躍する所属選手の与那原良貴らの指導で才能を開花させたホープ。今大会に向け、スタートの前傾姿勢をより低くするために体幹トレーニングに注力し、早速結果につなげた。「来年の県総体までに10秒6~7台を出したい」とさらなる飛躍を誓う。

 (長嶺真輝)