FC琉球4連敗、8位に後退 磐田に0―2で敗れる


社会
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 サッカー明治安田J2第31節第1日は25日、各地で行われ、FC琉球は静岡県のヤマハスタジアムでジュビロ磐田と対戦し、0―2で敗れ4連敗となった。15勝10敗6分けで勝ち点51のまま、順位は8位に後退した。

 前半は磐田に攻められる場面が多かったが、堅守を発揮して0―0で折り返した。後半は序盤に先制点を奪われ、30分過ぎに追加点を許した。

 次節は10月2日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでファジアーノ岡山FCと対戦する。

(2)ヤマハ(1勝1敗)
磐田 20勝6分け5敗(66)
 2―0(0―0,2―0)
琉球 15勝6分け10敗(51)
▽得点者 【磐】 鈴木雄(4)ルキアン(18)
▽観客 4977人


マークの徹底不足が課題

 上位浮上のきっかけにしたかったが、2位磐田が壁として立ちはだかった。シーズン終盤でブレーキがかかり、4連敗となった。

 ただ、樋口靖洋監督が「勝ってから言いたかったが内容的には手応えがあり、まだまだ終わらないぞと感じることができている」とチームの変化を感じさせる展開だった。

 磐田はJ2屈指のチーム力に個々の能力の高さを備える。高い精度のパスを武器に長短のパスを織り交ぜ、空いたスピースを巧みに攻め立てた。

 琉球は不必要なバックパスが断然に減った。前線の選手が相手守備を背負いながらも、足元で縦パスを受ける場面が増えた。前に前に攻める姿勢が鮮明になり、先制点を奪われた後の攻撃でリズムをつくり直し、同点への糸口も見えかけていた。それだけに追加点が重くのしかかった。

 守備の課題はマークの徹底不足。後半の2得点ともノーマーク状態で得点を許した。右サイドバックの上原牧人は「ちょっとした隙があった。声掛けをしっかりしていかないといけない」と気を引き締め直した

 残り11試合。チームがさらなる進化を遂げられるか期待が掛かる。


取り巻く環境厳しい

 樋口靖洋監督(琉球)の話 残念な4連敗で取り巻く環境は厳しくなったと受け止めなければならない。ボールを持つ時間を長くしようと選手に話していた。チームとしていい距離感でゲームをつくれたが、前半は相手の背後を取るのが少なかった。