小禄打線が爆発17安打、興南は宮古制す 那覇国、浦商も2回戦へ 県高校野球秋季大会


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 高校野球の第71回県秋季大会は25日、沖縄市のコザしんきんスタジアムなど県内3球場で開幕し、1回戦6試合を行った。開幕前には縮小して開始式が行われ、北谷の島海舟主将が「仲間と共にグラウンドに立てる喜び、戦える喜び、大会を開催してくださった方への感謝を胸に、全力でプレーすることを誓います」と力強く宣誓し、九州大会出場を懸けた熱戦の火ぶたが切られた。初日は浦添商が石川に七回終了降雨コールドゲームで11―7で勝った。知念が美来工科に8―1、八重山が球陽に11―4、興南が宮古に7―3、小禄が首里東に21―5、那覇国際が陽明に20―4で勝利し、2回戦に進んだ。25日に予定されていたウェルネス沖縄―普天間は雨天のため26日に、向陽―中部農林は、中部農林の関係者にPCR検査を受検する必要性が生じたため27日に順延された。


小禄打線爆発17安打
 

小禄―首里東 1回にライト越えの二塁適時打で2、3点目を挙げ、ガッツボーズする山田航星=25日、アトムホームスタジアム宜野湾

 小禄打線が火を吹き17安打21得点。圧倒的な力の差を見せ付けた。初回から山田航星がライトフェンスを直撃する2点二塁打を放つなど、一気に8点を挙げ首里東を突き放した。

 山城俊太は三回、無死満塁から走者一掃の中越えの3点二塁打を放ち、四回には満名(みつな)将之主将が無死一、二塁から中越えのランニング3ランと気を吐いた。「しっかり振れて手応えもあった」と自信に満ちあふれる表情の満名主将。一方で初回の3失点に触れ、「立ち上がりの守備が課題」と次戦に向け修正を誓った。


 

宮古―興南 7回表、好リリーフで宮古打線を抑え込む興南の安座間竜玖=25日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(高辻浩之撮影)

勝利に貢献うれしい

 ○興南 投打で活躍した安座間竜玖 今大会に向け磨いてきたカーブが決め球として使えた。内外とコースを突いた直球でストライク先行で進められ、三振も奪えた。打撃は六回1死二、三塁で、勝ち越しの適時打も決められチームの勝利に貢献できうれしい。

次へ向け体力付ける

 ●力投した宮古の沖勇作 序盤はシュートなどの変化球でしっかりコースを突くことができ、三振も奪えた。中盤以降は甘く入った球を持って行かれた。終盤は直球の球威も落ちていたので、次の大会に向け体力を付けていきたい。
 


 

 ○那覇国際 3安打2打点の活躍を見せた城間陽斗 初回から圧倒しようと積極走塁を仕掛けていった。活動自粛期間もあったけど、気を落とさずトレーニングに取り組んできた成果が出せた。初のスタメン入りで、久々の試合だったので楽しめた。

 ●陽明 最後まで楽しめたと語る外間勇丞主将 校舎の建て替えで練習場所がなく練習時間もなかったが、久々の試合は楽しかった。初回で先制、五回にも得点できうれしかった。次の大会に向けて打撃練習を重ね、打ち負けないチームをつくっていきたい。

 

陽明―那覇国際 2回裏、逆転の2点適時打を打つ那覇国際の城間陽斗=25日、アトムホームスタジアム