【知事一問一答】感染爆発の第5波、反省点は?水際対策は?(9月26日)


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記者会見で緊急事態宣言解除後の県の対処方針などについて説明する玉城デニー知事=26日午後、県庁(代表撮影)

 26日の記者会見で、玉城デニー知事と報道各社の主なやりとりは次の通り。

 ―国にまん延防止等重点措置への移行を要請するのか。

 「まん延防止等重点措置を参考に、独自の対策を講じていきたいと伝える。まん延防止も、すべて解除になるのではないかという情報もある。そうなったとしても準ずる独自の対策は講じたい」

 ―5波の反省、病床や水際対策はどうしていくか。

 「次の第6波を引き起こさないためには、緊急事態宣言から、例えば県独自の対策に転じた場合に、気を緩めることなく、ワクチン接種の加速化を進め、感染防止対策をさらに徹底していくことを、県民と一体となって行っていくことが、肝要な対策になるだろう」

 「水際対策についても、これからは旅行の形態は、ワクチン2回接種と事前のPCRを励行することが最も肝要になると思う。そうでないと全体の取り組みに穴が空いたまま水が漏れることになる。政府、次期政権においても、コロナ対策で離島県の思いも真摯(しんし)にくみ取っていただきたい」

 ―専門家会議では重点措置への移行で一致した。政府に移行を要請しない理由がよく分からない。

 「国の方針もある。以前もわれわれが『まん防』を求めたが、結果的に緊急事態措置を国の方針によって決定した。今回は十分に事前に情報共有させていただき、確実に次の手だてを取れるような方向に一致して進んでいきたい」

 ―独自措置を講じる考えは政府に伝えているのか。

 「私から西村(康稔)経済再生担当相にも、このまま解除というのはできないので重点措置が選択できないということになれば、準じた措置を講じていきたいと(電話で)話している」