女子三段跳び、牧﨑(沖尚)が大会新でV 陸上県高校新人大会


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女子三段跳び 最終6回目の跳躍で大会記録を更新する牧崎百花(沖縄尚学)=26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(長嶺真輝撮影)

 陸上の第48回県高校新人対抗選手権大会最終日は26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、女子三段跳びの牧﨑百花(沖縄尚学1年)が11メートル28の大会新で頂点に立った。女子3000メートルで金城野風(沖縄カトリック2年)が1位、金城怜海(同1年)が2位に入り、姉妹でワンツーフィニッシュ。金城野風は1500メートルと合わせ2冠となった。女子200メートルは上地愛花(石川2年)が25秒71で優勝し、100メートルと合わせて2種目で栄冠を勝ち取った。新型コロナウイルス禍で中止となった三重国体の代表選手に選手証を贈るセレモニーも開かれた。

 予選で既に大会記録を5センチ上回る11メートル17を跳んでいた女子三段跳びの牧﨑百花(沖縄尚学1年)。最終6回目でも記録更新への意欲は衰えない。「もっといきたい」。気持ちをたき付け、助走に入った。

 ホップに続き、ステップで右足を蹴った瞬間だった。直感がよぎる。「これいった」。タイミングよく左太ももを上げて推進力が増し、豪快にジャンプした。砂に着地すると、会場アナウンスから「大きな跳躍です」と感嘆の声が。電光掲示板に11メートル28が表示されるとぱっと表情が明るくなり、周りの選手や関係者の拍手にお辞儀で応えた。

 元は幅跳びがメーンで、三段跳びは今春から始めたばかり。6月の九州大会で「優勝した子が自分と同じくらいの体格で12メートル以上跳んでいて、刺激になった」という。身長154センチと小柄ながら、高くジャンプしながら前進する練習や走り込みを繰り返して力を付けた。

 これまでは大会で一回一回跳ぶごとに記録が落ちていったというが、前日の幅跳びは最終跳躍で最高記録を出し「自信が付いた」と精神面でも安定感を増した。心身が充実した勢いそのままに、九州新人でさらなる記録更新に挑む。
 (長嶺真輝)