獅子舞奉納でコロナ退散 地域住民ら祈願 浦添・内間の十五夜


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地域の子どもたちが見守る中、無病息災や五穀豊穣を願って披露される内間地域の獅子舞=21日、浦添市内間の児童センター

 【浦添】旧暦8月15日に当たる21日、浦添市の内間で、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を願う獅子舞奉納が行われた。浦添市では例年、旧暦の8月15日に内間、勢理客、仲西の3地域で十五夜祭を開催し、獅子舞や棒術などが披露されるが、いずれも新型コロナウイルス感染拡大防止のために昨年に続き十五夜祭を中止した。内間自治会では地域の子どもたちが見守る中、獅子舞奉納を行い、コロナ退散も併せて祈願した。

 浦添市の無形民俗文化財にも指定されている内間の獅子舞は約500年の歴史があると言われる。獅子舞棒術保存会によると、内間地域には、獅子舞で疫病をはらったという伝承が残っている。

 獅子の下半身を担当した保存会会長の東江尚治さん(47)は「コロナで今年も十五夜祭を開けず残念だが、獅子舞奉納でコロナが一日も早く収束してほしい」と話した。