ろれつ回らず酒の臭い…ガソリンスタンド店員、飲酒運転防ぐ 那覇署が感謝状 


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飲酒運転事故を防止したとして、那覇署の与那城武署長(左)から感謝状を受け取る長田和也さん=27日、那覇署

 【那覇】那覇署(与那城武署長)は27日、飲酒運転でガソリンスタンドに来店した客に気付き、事故の未然防止に貢献したとして、エネオス白石SS波之上海岸店の長田和也さん(41)に感謝状を贈呈した。長田さんは「飲酒運転は大きな事故につながりかねないと思った。事故を防ぐことでお客さまのカーライフをサポートしていきたい」と顔をほころばせた。

 那覇署によると、7月26日午前9時ごろ、那覇市辻のエネオス白石SS波之上海岸店に20代男性の運転する軽自動車が来店した。タイヤがパンクした状態で車体にもへこみがあることから長田さんは不審に感じた。20代男性はパンク修理を求めたが、ろれつが回っておらず酒の臭いもしたため、長田さんは男性に待つよう依頼し、那覇署に通報した。

 駆け付けた警察官が飲酒検知すると、男性の呼気からは基準値(呼気1リットル当たり0・15ミリグラム)を約5倍上回るアルコールが検知され、その後、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で書類送検された。

 与那城署長は「飲酒運転をしない、させない、許さないという環境づくりに貢献していただき感謝申し上げる」と述べた。