紙でできた陳列棚を開発 35コーヒーと丸正印刷が連携 環境負荷軽減へ


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協業で開発した陳列棚をアピールするソーエイドー営業製販部の梶山純執行役員本部長(右)、丸正印刷の与那覇正明社長(中央)ら=28日、那覇市泉崎の琉球新報社

 サンゴを使って焙煎する「35コーヒー」を展開するソーエイドー(八重瀬町、大城宗貞社長)は、丸正印刷(西原町、与那覇正明社長)と協業し、紙を原料にしたボードを使った陳列棚を開発した。10月以降、35コーヒーを取り扱う店舗に順次設置する。両社は環境負荷を抑える取り組みを推進しており、「協業を通して持続可能な社会を目指す」と話している。

 開発した棚は軽量で、簡単に組み立てと分解ができる。原料が紙なので、従来の木や金属製と比べて環境に負荷を与えず処分できるなどの利点があるという。

 ソーエイドーは売り上げの一部をサンゴ移植に充て、障がい者の就労支援などの地域貢献活動も行っている。活動の一環として、紙を原料に器具や遊具などの製品を展開する丸正印刷と協業している。

 ソーエイドー営業製販部の梶山純執行役員本部長は「取り組みを通して、SDGs(持続可能な開発目標)に積極的に関わりたい」と意気込む。丸正印刷の与那覇社長は「ビジネスを通じ、環境負荷の低減に貢献していく」と語った。