ジュゴンを県の希少種に追加へ 県が審議会に諮問


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沖縄県議会(資料写真)

 沖縄県議会9月定例会は28日、3日目の一般質問を開催した。松田了環境部長は、国の天然記念物で絶滅危惧種にも指定されているジュゴンなど10種を、県希少野生動植物保護条例に基づく指定希少野生動植物種に追加指定する考えを明らかにした。現在、県自然環境保全審議会に追加指定を諮問している。松田部長は追加された場合、「現在、ジュゴンの生息状況や海草藻場について調査を行っており、これらの調査結果を踏まえてどのような対策が必要か検討していく」と述べた。比嘉瑞己氏(共産)への答弁。

 政府が米軍関係者による事件の再発防止策として始めた「沖縄・地域安全パトロール隊」(通称・青パト)事業について、玉城デニー知事は「当初の目的から非常に外れた形になっているのではないか」などと指摘した。その上で「どのような事業でも、効果を検証し、予算内容は精査して地域防犯に対する、あるべき事業と予算の形を検討するべきだ」とした。

 宮城力企画部長は、ふるさと納税の返礼品の費用上限が5割と設定されているため、沖縄は本土自治体と比べて送料負担が重いと説明。総務省に対して「地理的な不利性があるため、基準の見直しを申し入れている」と述べた。いずれも當間盛夫氏(無所属の会)へ答弁。そのほか、沖縄・自民党の呉屋宏氏、公明の金城勉氏、立憲おきなわの崎山嗣幸氏、てぃーだ平和ネットの瑞慶覧功氏、同会派の照屋大河、おきなわの平良昭一氏が登壇した。