思い出の服に新たな「人生」 古着かりゆしウエアをバッグにリメーク


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かりゆしウエアから生地を取ってリメークしたパンプキンバッグ=28日、那覇市の琉球新報社

 オリジナルブランド「琉球帆布」を展開する沖縄の風合同会社(沖縄県那覇市)は、着られなくなったかりゆしウエアやアロハシャツ、着物などから生地を取り、バッグへとリメークする「アップサイクル事業」を始めた。お気に入りの衣服を捨てることなく、普段使いのパンプキンバッグのデザイン柄に再生させる。

 10月1日から琉球帆布の公式ネットショップで申し込みができるようになり、全国どこからでも仕立てを受け付ける。

 創業10年の沖縄の風は、帆布素材(キャンパス生地)を県内で縫い上げてオリジナルのバッグに仕立てている。衣服からバッグへのリメークは、SDGs(持続可能な開発目標)の一環として、廃棄を減らし価値の高い製品に生まれ変わらせようと企画した。

 上原哲郎代表は「かりゆしウエア1枚あれば、バッグが仕立てられる。思い出の詰まった衣装に新しい人生を歩ませてみてほしい」と話した。

 シャツや風呂敷、帯など、横50センチ×縦32センチの生地が2枚裁断できれば加工が可能。服や生地を送ってもらい、バッグの柄にしたい部分などをやりとりしながら、八重瀬町にある自社工房の縫製スタッフが受注後約1カ月で仕立てる。

 裏地に帆布を使って強度を出し、内ポケット2個、持ち手は牛革、開口部はマグネットホックの仕様となっている。加工料金は税込み8800円から(送料別)。着物の場合はほどき料2200円がかかる。

 問い合わせは(電話)098(943)0244。