自民総裁に岸田氏 沖縄関係国会議員の評価は?


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自民党総裁に選出された岸田文雄氏

 岸田文雄氏が自民党総裁に選出され、10月4日の臨時国会で新首相に指名される見通しだ。岸田氏が選出されたことに対する沖縄関係国会議員のコメントは以下の通り。

政権交代が必要

 赤嶺政賢衆院議員(共産) 岸田氏は安倍・菅直系の総裁だ。今までの自民党政治と何も変わらない。政権交代が必要だ。所信表明に対する質疑の後、予算委員会の一問一答もきちんと行い、政治姿勢を明らかにして総選挙に臨むべきだ。

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指導力に疑問符

 照屋寛徳衆院議員(社民) 岸田氏の温厚な人柄、誠実さは評価するが総理総裁としての指導力、突破力には疑問符がつく。沖縄への思い入れも感じられない。誰が「選挙の顔」になろうと安倍・菅政治の「負の遺産」はリセットされない。

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安倍忖度政権に

 屋良朝博衆院議員(立憲民主) モリカケ桜問題の疑惑解明に及び腰で、安倍・菅政権が強引に推し進めた辺野古新基地建設を踏襲すると表明している岸田氏が総理になっても安倍忖度政権となることは明らかで、期待することはできない。

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チーム自民党で

 西銘恒三郎衆院議員(自民) 岸田氏は前回総裁選で挫折して以降、現場に足を運び声を聞いてきた人物。チーム自民党で山積する課題解決に取り組む。美ら島議連会長、沖縄担当相、政調会長、外相として沖縄にも詳しく、心配はない。

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沖縄に熱い思い

 国場幸之助衆院議員(自民) 一貫して沖縄に熱い思いを持つ総理誕生を歓迎。格差を広げる過度な競争主義からの脱却と所得を向上させる分配政策の重視、広島出身で平和に対する姿勢も期待。聞く力で国民の連帯を醸成する首相だ。

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新振興策を先導

 宮崎政久衆院議員(自民) 岸田新総裁の下で一致結束していきたい。岸田総裁は沖縄担当相や美ら島議連会長を務めるなど、関わりが深く、沖縄のことを熟知している。新たな振興策の策定を含め、沖縄の未来を先導するリーダーだ。

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新たな党の姿を

 下地幹郎衆院議員(無所属) 岸田新総裁の誕生と共に、新たな自民党の姿をつくりだすことが重要だ。コロナ後の政治経済は、従来のモデル通りにはいかない。国民目線に立ち、国民感覚を持った政治経済モデルを構築しなければならない。

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失政の責任継ぐ

 伊波洋一参院議員(沖縄の風) 新総裁は安倍・菅政権の失政・疑惑の責任を引き継ぐとともに、新型コロナ対策失敗、辺野古新基地強行、米軍PFAS汚染問題、県民所得低迷などの責任を負う。国会、総選挙で県民の声を突きつけていく。

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権力闘争に終始

 高良鉄美参院議員(沖縄の風) 自民党はコロナ禍の国民を顧みず、国会軽視の権力闘争に明け暮れた。総裁選勝利のため持論を封印した岸田氏に民主主義を壊したアベ・スガ政治を変えることは不可能。次は県民、国民の民意を示す番だ。