アクリル越しに久々の「乾杯」 空席目立つ店も 緊急宣言4カ月ぶり解除の沖縄


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マスクを着けてパーテーション越しに乾杯する利用客=1日夜、那覇市牧志の「野菜巻串屋ぐるり」(高辻浩之撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が1日、約4カ月ぶりに解除された。休業が続いていた飲食店は営業を再開し、提供が解禁されたお酒を楽しむ人の姿もあった。しかし、感染状況はいまだ全国ワースト。コロナの影は脳裏を離れず、久しぶりの乾杯はアクリル板越しだ。

 午後6時半、那覇市牧志の居酒屋「ぐるり」には5組の客が訪れていた。友人とレモンサワーで乾杯した我那覇藍斗さん(20)=浦添市=は「感染が再拡大しないよう対策しつつ、楽しみたい」と頰を緩めた。飛沫(ひまつ)が飛ばないようにと、会話の声は抑えた。

 開店しているものの、空席が目立つ店もあった。那覇市久茂地の居酒屋「りーさん堂二号店」の李植川(リー・ショクセン)店主は「宣言明けの初日だから、お客さんも様子を見ているのかもしれない」と推察する。「これからは堂々と宣伝ができる」と先を見据えた。