F15フレア誤射「危険なし」と嘉手納基地　防衛局は「空中で完全燃焼」

　米軍嘉手納基地の第18航空団は1日、9月29日に同基地所属のF15戦闘機が訓練用フレア（発火弾）を誤って発射したことについて、本紙の取材に「地域社会に危険はなかった」と回答した。再発防止に向け「嘉手納基地は問題を非常に深刻に受け止めている。兵士に適切な訓練を実施する」と強調した。

　沖縄防衛局は1日、「フレアは地上に到達する前に空中で完全に燃焼し切る。人体や環境に影響や被害を及ぼすものではない」と説明した。米軍から連絡が入った時間について「やりとりの詳細は、相手方との関係があり、差し控える」と答えた。

　誤射は9月29日午前10時ごろに発生した。県に情報が入ったのは約10時間後で、県民に広く知らされたのは翌30日。沖縄市高原から北中城村方面で誤射の様子が目撃されており、民間地上空だった可能性もある。F15は事故後も飛行を続けている。