「一度チームを壊す」コラソン完敗、首位の豊田に24-40 若手起用に収穫も ハンドボール


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)の第6週第1日の2日、男子の琉球コラソンは岐阜県の感謝と挑戦のTYK体育館(多治見市総合体育館)で暫定1位の豊田合成と戦い、24―40で完敗した。2連敗で通算成績は1勝4敗となった。順位は暫定10位のまま。次戦は9日午後3時からANA ARENA浦添で湧永製薬と対戦する。

豊田合成(12)
 40―24(23―11,17―13)
琉球コラソン(2)

 【評】コラソンは7連続得点を許すなど前半だけで23失点し、大きく引き離されてしまう。12点差を追い掛ける後半序盤にサイドから得点を決めるなど反撃に出るも、劣勢を覆せない。若手主体のチーム編成で臨んだが、昨季覇者の豊田合成に力の差を見せつけられた。


大差も成長に期待
 

琉球コラソン―豊田合成 シュートを放つ連基徳=2日、岐阜県の感謝と挑戦のTYK体育館(豊田合成提供)

 前半から大差をつけられたコラソンは後半も圧倒され、惨敗を喫した。相手は昨季覇者で今季も首位を走る豊田合成。格上に黄慶泳監督はあえて若手中心で挑んだ。悔しい結果となったが、若手メンバーにとって大きな経験になった。

 前半序盤から実力不足が露呈した。シュートを狙うが散発に終わり、11点を奪う間に相手は23点を積み上げた。後半も猛攻を止められない。終盤にかけて反撃を見せたが、3点連取がやっとだった。

 開幕戦からチームの戦い方を模索してきた黄監督は底上げを図るべく「一度チームを壊すのはこのタイミングだ」と思い切った。司令塔で主将の東江太輝など開幕戦からゲームをつくってきたベテラン勢を帯同させず、ゲームプランを組んだ。

 チームの経験値を上げることを選択した黄監督は「若手はしっかり課題が分かったと思う。それが大きな収穫」と成長を期待する。見つめる先は次戦からのホーム2連戦。「ここは全力で勝ちにいかないと。ホームではきょうの経験とベテランの力を結集させて戦いたい」と必勝を誓った。