野菜くずから見事な島カボチャ  糸満・前泊さん、エコな家庭菜園


この記事を書いた人 Avatar photo 山城 祐樹
自然に生えてきた島カボチャを手にする前泊静世さん=糸満市の武富ハイツ内

 沖縄県糸満市の武富ハイツに住んでいる前泊静世さん(71)は30年以上前に引っ越して来て以来毎日、野菜や果物の切りくずなどで堆肥になりそうな生ごみを庭の小さな菜園に混ぜて埋めていた。そのうち気がつくとトウガンやゴーヤーが自然に生えてくる。SDGs(持続可能な開発目標)を地で行くような野菜栽培を楽しんでいる。

 先日、新しい芽が出てきたので棚を作って育てていたら形の変わったカボチャがぶら下がってきた。これを見た近所の人で「ひょうたんですか」と尋ねる人がいたので「『島カボチャの種類です』と説明したらびっくりしていた」と笑った。島カボチャはひょうたん型をしていて「上半分は種は無く下半分の丸い部分に種があるのが不思議だね」と解説した。
 同居の孫・牧野時音さん(11)と海斗さん(9)は「おばあちゃんが作ったカボチャやトウガン料理はとってもおいしい」と話した。
 (喜屋武幸弘通信員)