71人死亡の病院クラスター、沖縄県が報告書作成へ


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 沖縄県うるま市の老年精神科病院「うるま記念病院」で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、入院患者や職員など計200人が感染して入院患者計71人が亡くなった事案について、県は4日、発生時の対応や感染対策の課題について報告書にまとめると明らかにした。県議会文教厚生委員会で、糸数公医療技監らが石原朝子氏(沖縄・自民)と比嘉京子氏(てぃーだ平和ネット)に答弁した。

 今後、発生時の対応や課題、支援の在り方、日常的な感染対策の課題などをまとめるが、公表については個人情報が多いとして検討中としている。

 県によると、クラスター発生時に病院内で現地対策本部として指揮を執った厚生労働省のDMAT(災害派遣医療チーム)との意見交換を済ませている。糸数医療技監によると、同院は医師や看護師などの人員が不足していたため、現地対策本部を設置して治療や感染防止策を実施しており、担当医師から「詳細な情報をいただいた」という。