水道水PFAS ハンセンへ立ち入り調査協力を 金武町が防衛局に要請


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沖縄防衛局への要請後、記者団の取材に応じる仲間一金武町長=6日、嘉手納町の同局前

 【金武】金武町の水道水や地下水源から国の暫定指針値を超える有機フッ素化合物のPFAS(ピーファス)が検出された問題で、仲間一町長は6日、沖縄防衛局を訪れ、米軍キャンプ・ハンセンへの立ち入り調査を小野功雄局長に要請した。国による原因究明、水道水の供給を県企業局水に一本化するための施設整備の予算確保も申し入れた。

 要請は非公開。要請後に取材に応じた仲間町長によると、県と共に基地の立ち入り調査を行いたいと協力を求めたのに対し、防衛局側は県の方針を踏まえて本省と協議すると応じた。国による原因究明については米軍と調整中とし、予算確保については協力する意向を示した。

 金武町が昨年6月の調査で水道水の指針値超えを把握しながら、今月1日まで公表しなかったことについて、仲間町長は「町民に不安を与えたことについては大変申し訳ない」と謝罪した。議会にはその都度説明してきたとして、「PFASに関しては公表義務がなく、安全な水を供給するための対策を取ってモニタリングをした上で公表する予定だった」と説明した。