米軍基地内の立ち入り「事案ごとに認める」 米海兵隊が県議会の抗議に見解


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 在沖米海兵隊は6日、県議会米軍基地関係特別委員会(照屋守之委員長)に対し、事件・事故発生時に基地内での現場確認や説明を行うことについて、「全てではないが、事案ごとに立ち入りを今後認めていく」との方針を示した。

 照屋委員長らは同日、米軍キャンプ瑞慶覧を訪れ、MV22オスプレイ部品落下事故と、普天間飛行場からの有機フッ素化合物のPFOS(ピーフォス)などを含む汚染水放出に抗議した。その席で、米海兵隊太平洋基地政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐が伝えたという。

 照屋委員長は抗議後の取材に「(事件・事故などは)現場を確認しながら対応した方がよい。委員会として積極的に求めていきたい」と語った。

 県議会は両事案に関する抗議決議・意見書を9月10日に全会一致で可決した。同委員会は5日に、伊江村でパラシュート降下訓練中の米兵2人が民間地に降下した問題についても口頭で抗議する方針を決めたが、6日は言及できなかったという。