「HIV検査を受けてみたら…」早期発見、予防の大切さ伝える漫画 県内高校へ配布


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HIV検査を呼びかけるパンフレット=6日、琉球新報社

 HIV(エイズウイルス)を早期発見するための検査の大切さなどについて知ってもらおうと、県感染症診療コーディネーターらが作成した漫画「HIV検査を受けてみたら…」がこのほど完成した。

 作成にはエイズ中核拠点病院でHIV感染者やエイズ患者の医療・療養環境調整をしている、同コーディネーターの新里尚美さんのほか、同院のHIV診療チームと県保健医療部も携わった。新里さんは「自分や大切な人を守るためにも、漫画をきっかけにしてHIVや検査の重要性について知ってもらいたい」と思いを語る。

 漫画はA4サイズで全8ページ。HIVに感染する原因や、コンドームを正しく使うと他者への感染を防げる可能性が高いことなどを説明している。検査ができる医療機関や、HIVを治療する際に利用できる社会的制度も紹介する。

 10月から県内の高校を中心に配布を始める予定で、問い合わせがあれば、無料で小中学校などの各教育機関や、医療機関での配布に対応する。

 新里さんは「一次予防の観点からも、次の世代の子どもたちに病気のことや相談先を伝えることは大切だ。これを機にさまざまな場面で、子どもたちと性について話す環境をつくってほしい」と話した。

 問い合わせは琉球大学病院第一内科新里さん(電話)098(895)1144。

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