書業60年の茅原南龍さん、那覇で記念個展「心象の限りを表現」 11月9日から


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半年間の入院後のリハビリを乗り越え、11月の書展に臨む茅原南龍さん=5日、那覇市泉崎の琉球新報社

 書家で「茅原書藝会(ちはらしょげいかい)」を主宰する茅原南龍さん(82)の書業60周年を記念した書展(同実行委員会主催、琉球新報社共催)が11月9日から那覇市泉崎の琉球新報社2階ギャラリーで開かれる。同14日まで。入場無料。病気のため、2019年に約半年間の入院を経験した茅原さん。退院後は思うように体を動かせない中でリハビリに取り組み、今回の書展の作品を仕上げることができるまで回復した。健康のありがたさを実感しつつ「心象の限りを表現した」という。

 茅原さんは10月5日、琉球新報社を訪れ、同書展の実行委員長を務める同社の玻名城泰山社長らへ書展への意気込みを語った。胃の手術などで19年6~11月に入院し、筆が取れない日々が続いた茅原さん。「過去にこんな思いをしたことはない。退院して毎日、一生懸命にトレーニングした」と明かす。今回のテーマは「畊不盡(こうふじん)(心は耕すほど尽きることなし)」。「心」「挑む」「感謝」などをテーマに64点を展示する。茅原さんは「コロナ禍の時代だからこそ、みんなに元気になってほしい」などと思いを込めた。

 書展に関連し茅原さんの講演会が11月13日午後2時、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれる。講演会は入場料が必要で一般千円、学生(高校生以下)500円、未就学児は無料、事前予約制で定員600人。問い合わせは同会(電話)098(996)1464。