琉球コラソンのグッズ 初めて学生がデザイン タオルに「スピード感表現」


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デザインしたタオルを手にする上原利菜さん(右)と琉球コラソンの石田孝一ゼネラルマネジャー=9月21日、那覇市の沖縄写真デザイン工芸学校

 【那覇】沖縄写真デザイン工芸学校(那覇市)の2年生・上原利菜さん(19)がこのほど、日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンのタオルをデザインした。学生がコラソンのグッズをデザインするのは初めて。ファミリア(ファンクラブ)会員に特典として配られている。

 同校では写真とデザインの両方を学ぶ。2019年からは学生が写真の練習でコラソンの試合を撮影しており、チームの広報素材として使われている。

 タオルのデザインはコラソンから今年6月に依頼した。2年生5人がそれぞれデザインをし、上原さんの案が採用された。細部の修正を重ねて完成させ、8月中旬からファミリアに配られている。

 上原さんは「ハンドボールのスピード感を表現しよう」と直線的なデザインに仕上げた。コラソンの試合を撮影してきた経験がデザインにも生かされたという。「チームの思いやファミリアとの距離の近さなど、試合を見なければ分からないことがたくさんあった」と振り返った。

 コラソンの石田孝一ゼネラルマネジャー(35)は「(良いグッズができて)選手たちも喜んでいる。ファミリアの方に愛用してもらえたらうれしい」と話した。同校教員の保志門るり江さん(48)は「上原さんはいつも怖がらずに挑戦する。今後もいろいろやってくれると思う」と期待を寄せた。

 上原さんは来年3月に卒業し、4月からはプロのカメラマンが使う東京の貸しスタジオでアシスタントとして働く予定だ。「いろんな所で活躍できるフォトグラファーになりたい。デザインもやっていきたい」と抱負を語った。
 (伊佐尚記)