自民県連、下地氏と決裂 1区出馬予定 面談要請応じず


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下地幹郎氏との面談要請に応じない意向を示す中川京貴自民党県連会長(右から2人目)ら=8日、県議会自民会派室

 自民党県連の中川京貴会長は8日、下地幹郎衆院議員=無所属=の自民党復党を求める「保守合同を実現し沖縄の未来を創る会(保守合同の会)」(会長・国場幸一国場組会長)が県連に要請していた下地氏との面談に応じない意向を明らかにした。下地氏が沖縄1区で出馬意欲を示す次期衆院選の公示日が19日に迫っている中、県連と下地氏側との交渉が決裂した格好だ。下地氏が自民候補として衆院選に出馬するのは一層困難となった。

 衆院選に向け国場幸之助氏=1区=ら4氏を自民党本部に公認申請したと発表する会見で明らかにした。

 保守合同の会の国場会長らは9月9日、県連を訪れ中川会長らに下地氏と協議するよう要請していた。

 中川会長は「いろいろ協議したが国会議員の中に(下地氏が)事務所開きをして選挙に出る態勢を整えている中で面談するのはいかがなものかという(声)があった」と協議に応じない理由を説明した。

 関係者によると中川会長らは7日、国場会長に面談できない旨を報告した。

 中川会長は昨年11月の常任総務会で下地氏復党を認めない方針を決めているとして「(復党判断は)党本部がするものと思っているが、党本部は県連の意向を尊重すると聞いている」とした。