米軍フレア誤射は「操作ミス」 F15戦闘機、安全装置かけず


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第18航空団を訪れ抗議した後、取材に応じる三連協会長の野国昌春北谷町長(右から2人目)ら=8日、米軍嘉手納基地ゲート前

 【中部】米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が訓練用フレア(発火弾)を誤射した事故について、米軍は誤射がパイロットの操作ミスによるもので安全装置をかけていなかったことを8日、明らかにした。嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協、会長・野国昌春北谷町長)の要請の場で、デービッド・エグリン准将が説明した。

 野国町長らは同日、嘉手納基地第18航空団を訪れて誤射に抗議し、再発防止の徹底を要請した。野国町長によると、対応したエグリン准将は「機体の問題ではなくパイロットの操作ミスだった。安全装置をきちんとかけていなかった」と人為的ミスだったと説明。今回の事故を受け全パイロットに対し講習を実施したという。

 北中城村のイオンモール沖縄ライカム方面の上空でフレアが見えたとの目撃情報について、エグリン准将は「起きた場所は嘉手納基地の上空だろうと思うが、確定できていない」と説明。「住民に迷惑をかけてはいけないというのが基本だ」とも述べたという。

 嘉手納町の當山宏町長は本紙の取材に「万が一のことが起こると、住民に被害が及ぶ危険性が当然ある。われわれとしては危機感を持っているので今回要請に来た。二度とこういったことがないよう徹底してほしい」と述べた。

 三連協は嘉手納基地への度重なる外来機の飛来についてもやめるよう求めた。