FC琉球、甲府に惜敗0-1 順位は変わらず7位 覇気なく破れる


社会
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 サッカー明治安田J2第33節第1日の9日、FC琉球は甲府市のJITリサイクルインクスタジアムでヴァンフォーレ甲府と対戦し、0―1で敗れた。15勝11敗7分けで勝ち点52のままま。順位は7位。前半は主導権を握られ、13分に先制点を奪われて0―1で折り返した。後半は得点チャンスもあったが、そのまま逃げ切られた。次戦は16日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで愛媛FCと対戦する。

(2)JITス(1勝1敗)
甲府 17勝9分け7敗(60)
 1―0(1―0,0―0)
琉球 15勝7分け11敗(52)

▽得点者 【甲】 宮崎(3)
▽観客 4419人


「リズムの変化」課題

 先制点を奪われ、そのまま逃げ切られた。琉球らしい本来のパスサッカーは影をひそめ、覇気なく敗れた。ここ数試合は敗戦を重ねながらも、もがくように進化をのぞかせるプレーもあったが、この日は違った。

 後半投入の風間宏希は「ベンチから見てても、ピッチに入ってもボールを奪った後に奪い返されることが多い。自分も含め、無駄なミスが多い。それが攻めきれない要因になっている」と表情は険しかった。「単発のパスが多く、ボールを受けようとする意識が少なかった。主体的なプレーをできていなかった」と課題を口にした。

 樋口靖洋監督がしきりに口にしたのは「リズムを変えるようなワンタッチのプレー」。終始ボールを支配された前半の流れを変えようと、ハーフタイムを挟んで清水慎太郎や上原慎也ら高さのある選手を投入。長い球を放り、セカンドボール狙いで攻めたが、得点には届かなかった。

 1点目はぽっかり空いたスペースに入られ、ミドルシュートを許した。体を張ったプレーで猛攻に耐え続けたDF福井諒司は「どの選手が先に(プレスに)出るのか整理しないといけない。次、頑張るしかない」と前を向いた。


得点機少なすぎる

 樋口靖洋監督(琉球)の話 甲府の圧力を受けて前半はペースを握られた。後半は相手のラインを下げる意味でも、相手の背後にボールを入れる必要があった。リズムを変える必要があり、早いタイミングで選手交代をした。ここ数試合、得点が取れず、チャンスメークも少な過ぎる。