興南、全員安打で大勝 1年生の2人が投打で活躍 高校野球秋季大会


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 高校野球の第71回沖縄県秋季大会第6日は9日、3回戦4試合を行い、興南が小禄に11―1で勝利し、2年連続33度目の準々決勝進出を果たした。中部商は沖縄工に10―3で勝ち、4年ぶり18度目の8強入り。ウェルネス沖縄は具志川に7―0で零封勝ちして2年連続2度目、沖縄水産は名護に9―5で勝利し、5年連続31度目のベスト8入り。10日は3回戦の残りの4試合を行い、8強が出そろう。


 

興南―小禄 6回を投げて1安打無失点と好投した興南先発の平山航多=9日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(大城直也撮影)

 興南がスタメン全員安打で快勝した。今大会好調の1番仲程雄海は3安打2打点と打線の軸として躍動。投げては平山航多が六回までを被安打1の失点ゼロで投げ抜いた。ともに1年生の2人がチームに勢いをつけ、17安打の固め打ちで準々決勝へと駒を進めた。

 二回の先制点もこの2人から。初回のマウンドで先頭に打たれても落ち着いて切り抜けた平山は二回の打席、1死二、三塁で適時打を放つ。続く仲程もしっかりたたいて中前へ運び走者をかえした。

 気をよくした平山はリズムに乗って緩急を効かせた投球で小禄打線を封じ込めた。高校での先発は初めて。「緊張はあったが、準備はしてきた」と走者を出しても動じず。無失策の守備の援護もあり、調子よく投げきった。
 

7回1死三塁、適時打を放つ興南の仲程雄海=9日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(大城直也撮影)

 平山の好投に打線も応える。4―0でリードする六回。先頭の平山がバントヒットで出ると打線がつながり一気に引き離した。

 1年生の奮闘に我喜屋優監督は「楽しみが出てきた。先輩たちもうかうかしてられない」と相乗効果を期待。3試合で10打数7安打の仲程は「次も自分から流れを引き寄せたい」と気を吐いた。

 (謝花史哲)