プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは9日、愛知県のウィングアリーナ刈谷でシーホース三河(西地区)と今季第3戦を行い、90―78で開幕3連勝を飾った。序盤からリードを奪う展開だったキングス。第3クオーター(Q)までは詰め寄られる場面もあったが、最終第4Qに内外から高確率で得点を決め、突き放した。次戦も10日午後3時5分から同アリーナで三河と対戦する。
ドライブやパスでインサイドを攻め、外にパスを振ってフリーのシュートを演出する。理想的な形が度々生まれ、第1Qだけで5本の3点弾を決めたキングス。そのうち3本を沈めた今村佳太は「チームメートが信頼してパスをつないでくれて、いい結果が出た」と納得した様子だった。
インサイド陣の層が厚くなった今季の増強の成果が表れた。A東京との開幕2連戦ではあまり見られなかったパス回しからのフリーの3点弾が面白いように決まった。
シューターの今村もA東京との試合では初戦の3得点のみにとどまっていた。この日は14得点に加え、アシストでもチームトップの六つを記録した。「開幕2連戦は自分に納得できなかった。このプレーを続けたい」と高い攻撃力で存在感を強くアピールした。
一方、チームの得点が10点台にとどまった第2Qはパスの流動性が落ちる場面も。田代直希主将は「よくない時間帯こそ、自分たちを成長させてくれるんだというモチベーションで挑みたい」と安定感の向上を誓った。
▽Bリーグ1部(ウィングアリーナ刈谷、1545人)
キングス 3勝
90―78(24―21,18―15,19―22,29―20)
三河 1勝2敗
後半は冷静にできた
桶谷大HC(キングス)の話 出だしはいい流れでバスケができたが、徐々に攻撃で流れを崩してしまった。後半は冷静に自分たちのバスケをしようとして、ダーラムのところでアタックできた。チームとして自分たちの利点を見られた試合だった。