日本ハンドボールリーグ(JHL)の第7週第1日の9日、男子の琉球コラソンはANA ARENA浦添で暫定7位の湧永製薬と戦い、27―33で敗れた。ホーム2連戦の初戦を落として3連敗。通算成績は1勝5敗で暫定10位のまま。湧永製薬の川上勝太(興南―日体大出)が4得点した。次戦は10日午後1時からトヨタ紡織九州と同会場で戦う。
【評】コラソンは退場者を出しながらも強度の高い守備から攻めに転じ、常に先行する展開に持ち込んだ。しかし後半立ち上がりに逆転を許すと、ファウルトラブルからリズムをつくれず、追いつけない。終盤は決定率を欠き、点差を離されてしまった。
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右サイドの美並省吾が中央に駆け上がる。ボールを持った東江太輝の仕掛けに反応して相手守備が前掛かりに。その間に割って入ったポストの中川智規が美並を飛ばして供給されたパスを捕球。7メートルライン際で反転し、挟まれながらもシュートをたたき込んだ。
前半1点リードを決定づける15点目のゴールだった。序盤から1点を取り合う展開。点差を引き離したい場面で途中起用され、期待に応えた。大事なところでの得点に「ポスト攻撃は今のチームにプラス。自信を持ってプレーしたい」と少ない出場機会で力を出し切った。
しかし後半は逆転されて1点を追う流れに。退場者も出るなどファウルトラブルが重なり、リズムに乗れない。残り約10分の最終盤でも退場で数的不利となり連続失点。決定力も欠いて追い上げきれなかった。
「力の差はそこまでない」と東江主将。後半の勝負どころでの試合運びという課題が再び浮き彫りになった格好だ。次戦は湧永製薬に1勝しているトヨタ紡織九州。「ここに勝ってイーブンに戻す」と勝利を目指す。
(謝花史哲)
退場者が出て悪循環
黄慶泳監督の話 後半の中盤以降、失速しないことを求めたが、解決できなかった。高さがない分、個々の力での守備力が勝負になる。大事なところで退場者が出たことも、やりたいことを継続できず、悪循環になってしまった。
出場機会増えてきた
湧永製薬ポストの川上勝太の話 背後の相手とも勝負できるよう筋力強化に取り組んできた。昨年は信用されていなかったと思うが、少しずつ出場機会が増えてきた。もっと仕事を任せられるように頑張りたい。