「壺屋の旗は倒れない」 本来なら那覇大綱挽の日 コロナ終息願い奉納演舞


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旗頭を演舞する那覇大綱挽保存会壷屋実行委員会のメンバーら=10日、那覇市壺屋のビンジュルグヮー

 新型コロナウイルス感染症対策で中止された「那覇大綱挽(ひき)まつり」の開催予定日となった10日、那覇大綱挽保存会壷屋実行委員会のメンバーらは壺屋地域内の御願所を回り、新型コロナウイルスの終息を祈願して旗頭の奉納演舞を行った。メンバーらは「壺屋の旗は絶対倒れない」と誓い、指笛や太鼓を打ち鳴らして1日も早く平穏な日常が戻ってくることを願った。

 コロナ禍が続き那覇大綱挽は2年連続で中止となった。今年は大綱挽の復活から50周年、市制100周年の節目の年でもあり、兼島兼英実行委員長は「本当は祭りをやりたかった」と悔しさをにじませた。

 この日の旗頭奉納は事前にメンバーのPCR検査を徹底したほか、見物客を抑えるために地域内での告知を控えるなと感染症対策をしながらの実施となった。兼島氏は「来年こそは、みんなの前で演舞を披露したい」と語った。