第4Qのシュート成功率わずか15%…キングス今季初黒星で見えた弱点 第4戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球―三河 第2クオーター、ダバンテ・ガードナー(右から2人目)に突破を許すジャック・クーリー(右)ら=10日、愛知県のウィングアリーナ刈谷(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは10日、愛知県のウィングアリーナ刈谷でシーホース三河(西地区)と今季第4戦を行い、52―69で今季初黒星を喫した。通算成績は3勝1敗。第3クオーター(Q)途中まで一進一退の攻防が続いたが、第3Q終盤から第4Qにかけて14連続得点を許し、突き放された。次節は15、16の両日、沖縄市の沖縄アリーナで川崎ブレイブサンダースと対戦する。

 キングスの第4Qの得点はわずか8点。このクオーターだけで14点差を付けられ、惨敗を喫した。最大の敗因は三河のゾーン守備を崩せなかったことにある。

 キングスの力強いインサイド陣を警戒した三河は序盤から度々、2―3のゾーン守備を敷いてゴール下付近を固めた。中央には203センチ、132キロの巨漢、ダバンテ・ガードナーを配置。その度にキングスはインサイドを攻めあぐね、パスが回らず外からの苦しいシュートが目立った。悪いリズムは選手たちのシュートタッチをじわじわと狂わせ、第4Qは15.0%にまで成功率が低迷した。

 シューターの岸本隆一は試合を通じて3点弾が10本中2本にとどまり「相手がインサイドを封じてる中で外のシュートが入らず、助けられなかった」と責任を口にする。司令塔ガードとして「この敗戦からより良いチームオフェンスを学びたい」と成長を誓った。

 新チームになり練習試合を含めて初めての敗戦。新加入選手も多い中、桶谷大HCも「まだチームとしての連係が弱い。ゾーンが弱点になりかねないのでしっかり練習したい」と危機感をのぞかせる。田代直希主将は「そろそろボロが出てくる時期だった。悲観は無い。負けからどう成長するかが大事」と前を向いた。


▽Bリーグ1部(ウィングアリーナ刈谷、1571人)
三河 2勝2敗
69―52(13―14,13―12,21―18,22―8)
琉球 3勝1敗

守備から勝機得たい

 桶谷大HC(キングス)の話 ゾーン守備に対するオフェンスで、もっと簡単にシューターを打たせて、リバウンド争いをさせてあげた方が良かった。シュートが入らなくても守備で我慢し、最後に勝負できるチームにしたい。