空手組手女子48キロ以下級、沖尚の川原が全戦完勝 県高校新人大会


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女子個人組手48キロ以下級決勝 上段蹴りを決める沖尚の川原琉花(左)=11日、豊見城市の沖縄空手会館(高辻浩之撮影)

 県高校新人大会は10、11の両日、豊見城市の沖縄空手会館で空手道の組手、宜野湾高校でアーチェリーが行われた。空手道団体組手は男女ともに浦添が優勝し、男子は6連覇、女子は4年ぶりに栄冠を手にした。個人組手は女子48キロ以下級で川原琉花(沖縄尚学2年)、59キロ以下級で八木美心(浦添2年)が2連覇した。男子61キロ以下級は伊礼龍寿(前原1年)が制した。アーチェリー70メートルラウンドの男子は大盛創太(八重山)が419点、女子は宮平奈々(宜野湾)が536点で優勝した。

 女子48キロ以下級の決勝で、沖縄尚学2年の川原琉花が2連覇を成し遂げた。1回戦から全て8ポイント差の完勝で他を寄せ付けなかった。団体戦は準優勝だったが、個人の成績は全勝。「練習してきた技が出せて良かった」と確かな成長を実感した大会となった。

 砂川柚乃杏(浦添)との決勝。ポイントを先取されたが気持ちを落ち着かせて集中した。呼吸を合わせ、踏み込んできた瞬間を見計らい、上段裏回し蹴りを繰り出した。3得点の大技で逆転し、力を入れてきた刻み突きや横の動きからの崩しなど技術を駆使し、鮮やかに攻撃を決めた。

 今年の県高校総体で準優勝し全国総体に挑んだ。しかし結果は初戦敗退。力の差を見せつけられた。得意としていた裏回し蹴りや中段突きだけでは足りないと実感したという。

 スピードに加えて多彩な技が必要だと感じ、習得に励んできた。その成果もあり、県総体(無差別級)決勝で敗れた比嘉花梨(浦添)に団体決勝で対戦し勝利した。

 手応えをつかんだ川原は「バリエーションを増やせるよう頑張りたい」と、さらに磨きを掛け昨年に続く九州制覇を狙う。(謝花史哲)