サムシングフォー西崎の運営会社が破産申請 ナカダ、コロナで結婚式など開催できず不振に


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営業を終了したサムシング・フォー西崎=糸満市西崎町

 東京商工リサーチ沖縄支店は12日、糸満市西崎町の結婚式場「サムシング・フォー西崎」運営会社のナカダ(中田忍社長)が、6月30日付で那覇地裁に破産を申請していたと発表した。負債総額は債権者約70人に対し約3億8千万円。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、結婚式などのイベントが開催できずに業績不振に陥っていた。

 東京商工リサーチ沖縄支店によると、県内の新型コロナ関連の倒産は15件目となり、結婚式場の倒産は初めてという。

 サムシング・フォー西崎は1996年に開店。ピークの2011年3月期には214件の披露宴を開催するなど、売上高7億2753万円を計上していた。しかし、その後は少子化などの影響で披露宴などが減少。15年3月期は売上高5億4900万円で2718万円の赤字となり、4135万円の債務超過に陥った。20年4月以降はコロナ禍のあおりを受け、12月まで結婚式がゼロとなるなど厳しい状況が続いていた。