10、20代の接種率55.5% ワクチン1回目、市部で低く町村部で高い


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 沖縄県は12日、年代別、市町村別の新型コロナウイルスワクチン接種率(10月10日時点)を発表した。1回目接種率は10代と20代が55.5%、30代が62.8%で、30代以下が全体の1回目接種率63.5%を下回った。市町村別は市部で接種率が低く、離島や町村部で高い傾向があった。40代以上は1回目接種率が70%を超え、60代は84.6%、70代は91.9%、80代は90.0%だった。接種時期が早かった高齢者ほど接種率が高い。

 市町村別に見ると、全年代の1回目接種率が80%を超えたのは渡名喜(81.5%)と多良間(83.4%)の2村だった。70%を超えたのは、市部では石垣市(70.5%)のみだった。そのほか、国頭、大宜味、東、伊江、座間味、粟国、南大東、北大東、伊平屋、伊是名、久米島、竹富、与那国の3町10村が70%台だった。

 最も低かったのは宜野湾市の57.7%。沖縄市(58.5%)と北谷町(59.5%)も60%に届かなかった。最も人口が多い那覇市は64.8%だった。

 県疫学統計.解析委員会は8月、市町村別のワクチン接種率と人口10万人当たりの感染者数を分析し、接種率が高いほど感染者数が少ないという「逆の相関関係」にあると指摘していた。

沖縄県内の市町村別・全世代接種率、10代~30代までの接種率(県提供資料)PDF(216KB)