工事現場の地下にガマ 入り口に食器、糸満市が調査へ


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 【糸満】糸満市真壁の下水道工事現場で7日、ガマが見つかった。市は15日、警察や遺骨収集センター、市教育委員会とガマに入って調査する。

 現場は民家沿いの道路で交差点に面する。現在は土のうや鉄ぶたで覆い、ガマを保護しつつ、車両は通行できるようにしている。

 発見当時、現場では地中約80センチの深さで掘削作業をしていた。底に岩があり、重機で割っていたところ、岩盤の底が抜けてガマが現れた。

 市の担当者によると、ガマの入り口は高さ約1メートル20~30センチで、奥行きは7、8メートルあるように見え、入り口には割れた皿や一升瓶などが転がっていたという。

 工事を中止することはできないため、市は今後、県を交えて対策や工法を検討する。

 沖縄戦当時、日本軍は真壁に壕陣地壕を構築。激戦地となり、住民の約4割が犠牲になった。