白黒の横じまが特徴のイシダイは、個体数が少なくめったに釣れない釣り人憧れの魚。その老生魚は体のしま模様が消え、口元だけが黒く残るので「クチグロ」と呼ばれ、県内で釣れた例は少ない。
西田光希さんは10月9日、マンビカーを狙って朝7時過ぎから、残波岬で釣りを始めた。しかし、この日はマンビカーの群れが回って来なかったので、急きょマンビカー用のタックルで、カニを餌にガラサー狙いに変更した。午前11時に本命らしきアタリがあり、竿が締め込まれ、リールから道糸が引き出された。本命だと確信してドラグをフルロックにして応戦。これまでに味わったことのない強い引きが海面まで続き、やっとの思いで浮き上がったのが55・2センチ、3・5キロのイシダイで県記録を更新する大物だった。
毎年9月頃から残波岬や真栄田岬で釣れるマンビカーだが、今年は数・型ともに好調に釣れている。10月3日、残波岬の通称「ゴルフ場下」にマンビカー狙いで、お昼ごろから友人2人と釣りに出掛けた新崎聖さん。開始直後からマンビカーの群れが次々に通るのを確認、ルアーを投げると6キロ~10キロオーバーが次々ヒット。開始3時間で食べるには十分なマンビカーが釣れたので納竿した。今年、絶好調なマンビカー釣りだが、ライフジャケットは必ず着用し、迷惑駐車に気をつけて楽しみたい。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)