キングス猛攻で川崎に圧勝 素早い攻守切り替えで相手を翻弄 第5戦


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琉球―川崎 第2Q リバウンドからシュートを決めるキングスのアレン・ダーラム=15日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)

 2メートル超の選手を3人同時にコートに立たせるビッグラインアップを強みとする川崎。追い上げのきっかけをつくろうと要所でこのメンバーを敷いてきたが、インサイドの層の厚さを増した今季のキングスは物ともしなかった。

 「対応は常に考えていた」(桶谷大HC)と、ジャック・クーリー、ドウェイン・エバンス、アレン・ダーラム、小寺ハミルトンゲイリーが組み合わせを変えながら「3ビッグ」を形成して対抗し、リバウンドを支配。スイッチ守備で簡単に得点を許さずにいい流れを維持した。

 さらに試合前に川崎の試合映像を見て「相手の方が大きいけど、スピードで優位に立てると思っていた」とダーラム。機動力の高いエバンスと共に素早い攻守の切り替えで相手を翻弄(ほんろう)し、2人とも20点以上を奪った。

 一方、川崎の新加入選手であるマット・ジャニングを中心に、3点弾を11本沈められるなど外からフリーでシュートを打たれる場面も多く見られた。ジャニングに付いた小野寺祥太は「うまくファウルを使いながら、もっと激しく守りたい」と闘志を燃やした。

 (長嶺真輝)


▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、3615人)
キングス 4勝1敗
 105―86(32―24,23―19,24―21,26―22)
川崎 3勝2敗

 【評】高身長の選手をそろえる川崎に対し、インサイドの層が厚いキングスは相手メンバーに合わせて臨機応変に選手を起用し、守りの強度を高く維持した。攻撃では積極的に中を攻めて引き付けフリーのシュートを演出し、3点弾を30本中17本という高確率で決めて大量得点を奪った。

 

強度高く保てた

 桶谷大HC(キングス)の話 試合の入りは得点をつながれたけど、プレーの強度は高く保てた。ただ守りの戻りが遅れたり、ミスマッチを簡単につくられたりして相手の得点が伸びてしまった。守備を修正し、いいシュートが打てるように徹底したい。

明日は修正したい

 佐藤賢次HC(川崎)の話 特に第2Qで、一番気を付けていた速攻とリバウンドでやられてしまったことが敗因。攻撃では86点取れているが、105点取られるとなかなか難しい試合になる。明日は何が何でも修正したい。

 


 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは15日、沖縄市の沖縄アリーナで川崎ブレイブサンダース(東地区)と今季第5戦を行い、105―86で勝利した。通算成績は4勝1敗。点の取り合いとなった序盤戦で優位に立ち、前半で12点をリードしたキングスは後半も高い得点力を発揮し、大差で勝ちきった。コー・フリッピンは左足大腿(だいたい)部の痛みで欠場した。次戦も16日午後2時35分から同アリーナで川崎と対戦する。