テラスホテルズ3連敗 北国銀行に11-26 超攻撃型布陣で臨み敗戦にも手応え


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ザ・テラスホテルズ―北国銀行 前半、シュートを放つザ・テラスホテルズの坂本朱里=15日、名護21世紀の森体育館(喜瀬守昭撮影)

 王者・北国銀行に対し、ザ・テラスホテルズは意表を突く戦術に打って出た。60分間を通しての7人攻撃。GKを下げフィールドプレーヤー7人で攻め続ける超攻撃型の布陣で臨んだ。試合には敗れたものの、選手らの表情は生き生きとし、手応えと充実感を漂わせた。

 先制点はテラスだった。開始早々、7メートルスローを坂本朱里がきっちり決めた。個々の能力の高さを武器にした北国は試合巧者ぶりを見せ、そこから3連取。速いパス回しや個人技を絡め、得点を重ねた。後半は北国のカウンターから無人のゴールにロングシュートが次々と決まり、最終的には点差が付いた。それでも、GK田口舞が前後半を通じて好セーブを見せ、会場を沸かせた。

 パス回しの司令塔役をこなしたセンターバックの坂本は「横パスをカットされるミスや、焦って前に突っ込むことが多かった」と課題を挙げた。中山朋華主将は「パスやキャッチ、位置取りがうまくいっている時はよかったが、ミスが出たことが課題。勝つために貪欲に泥くさく、粘り強く挑戦していく」とチーム初勝利に向けて固い決意を込めた。

 (大城三太)
 


 日本ハンドボールリーグ(JHL)の第8週第1日の15日、女子のザ・テラスホテルズは名護市の21世紀の森体育館でホーム開幕戦を行い、昨季覇者の北国銀行に11―26で敗れた。3連敗で通算成績は0勝3敗となった。順位は10位のまま。前半を7―13で折り返し、後半はさらに点差を付けられた。県出身の比嘉美咲紀や上地涼奈が出場し奮闘した。次戦は24日、愛知県千種スポーツセンターでHC名古屋と対戦する。

(15日・名護市21世紀の森体育館)
▽女子
北国銀行(4)
 26―11(13―7,13―4)
ザ・テラスホテルズ(0)

 【評】ザ・テラスホテルズは、GKを下げ7人攻撃を仕掛ける作戦に打って出た。前半は北国に戸惑いやミスもありリードされるも何とか食らい付く。後半は攻め手を封じられカウンターから無人ゴールへのロングシュートで、最後は15点差まで引き離された。