キングス波に乗れず…川崎に69-73 フリッピンは全治2~3週 第6戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは16日、沖縄市の沖縄アリーナで川崎ブレイブサンダース(東地区)と今季第6戦を行い、69―73で敗北した。通算成績は4勝2敗。お互いにファウルトラブルに見舞われ、ロースコアの重たい展開に。後半はシーソーゲームとなったが、最終第4クオーター(Q)でじわじわと離された。次節は23、24の両日、富山県西部体育センターで富山グラウジーズ(西地区)と対戦する。

 左足大腿(だいたい)部の痛みで前日の川崎戦から欠場していたコー・フリッピンは大腿四頭筋肉離れと診断され、全治2~3週であることが発表された。

琉球―川崎 第1Q 川崎の固いディフェンスに阻まれるキングスの小寺ハミルトンゲイリー=16日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)

 序盤から激しい守備を仕掛け合い、両チームともファウル数がかさむ展開。キングスは4点リードで折り返したが、第3Qに主力のドウェイン・エバンスとジャック・クーリーが三つ目のファウルを吹かれ、今村佳太も四つに。ファウルトラブルが深刻化し、徐々に潮目が変わり始めた。

 退場を避けるために各選手のプレー時間が制限され、波に乗れない。田代直希主将が「かなり影響はあった」と振り返る通り、パス回しの流動性が落ちて難しいシュートが増えた。第3Q終盤に追い付かれ、接戦に持ち込まれた。

 追う展開となった第4Qは守備で我慢して食らい付くが、エバンスや田代もファウルが四つとなり、全体のシュート精度が上がらない。相手ガードの藤井祐眞に要所で点を重ねられ、逃げ切られた。

 「こういう試合で勝ちを取る経験が今後に生きていくと思う。より良くなるきっかけになったかもしれないので、負けはもったいなかった」と振り返ったのは岸本隆一。波に乗りきれない試合で白星を拾うことも、チームの強さを図る一つの指標と考える。「相手に対し、いろんなアプローチができるようにしたい」と戦い方の幅を広げる決意だ。
 (長嶺真輝)


川 崎 4勝2敗
 73―69(10―2021―15,22―18,20―16)
キングス 4勝2敗

 【評】出だしこそ好守でいい流れをつかんだが、第2Qからファウルが混み始めると選手交代の回数が増え、各選手が攻撃でリズムに乗れなかった。守備で我慢を続けて接戦を続けたが、最後まで攻撃で流れを引き戻せず僅差で敗れた。

得点伸びず厳しい戦い

 桶谷大HC(キングス)の話 選手たちのファウルがたまって交代した後、気持ち良くプレーできなくて、思った以上に得点が伸びなかった。守備は我慢したけど、厳しい戦いだった。こういう試合でも勝てる力を付けたい。

成長見られて良かった

 佐藤賢次HC(川崎)の話 2試合続けてタフな試合だった。前日は途中で切れてしまう場面もあったけど、今回は我慢ができた。相変わらずリバウンドは多く取られたけど、しっかりファイトした結果。成長が見られて良かった。