新垣(北中城)自転車3冠 スクラッチでも頂点に挑む 県高校新人大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県高校新人大会は16日、県内各地で4競技が行われた。自転車は団体スプリント決勝で北中城が1分06秒969の県高新で優勝した。4キロ団体追い抜きも制した。新垣快琉(北中城)はポイントレースで2連覇し、チーム戦と合わせ3冠を達成した。1キロタイムトライアルは大嶺拓人(北中城)が1位に輝いた。スプリント予選(200メートルタイムトライアル)では謝花勇哉(沖縄工)と大嶺が県高新を出した。


レース巧者 4冠視野に
 

ポイントレース決勝 4人による戦いを制した北中城の新垣快琉(手前)=16日、県総合運動公園自転車競技場(大城三太撮影)

 4人で争ったポイントレース決勝。新垣快琉(北中城)が8区間中6区間で1着を奪い連覇を飾った。48周16キロを走りきる体力勝負。6周ごとの順位に応じてポイントが加算され、駆け引きも重要となる。「他の選手を逃がさないように、ポイントが決まる周回でトップを狙った」。他の選手の動きを確認しながら位置取りをして、レース巧者ぶりを見せた。

 体力を温存するため後方に位置取る場面もあり、めりはりをつけながらポイント獲得の機会をうかがった。「昨年、先輩たちがいる中で優勝できたことが大きかった。自信がついて高校生活で長距離をやっていこうと決めた瞬間だった」と振り返る。

 チームスプリント、4キロ団体追い抜きも制し3冠。チームスプリントの仲原颯志、大嶺拓人とは1年生から組んでおり「去年よりも3秒縮めることができた」とベストタイムに胸を張った。「3人とも個性があり、普段は意見が違ってまとまらないことも多いが、レースになると団結力がある」と誇らしげに語る。

 さらに自信を深めた様子の新垣は「1番力を入れている」というスクラッチ3キロでも頂点を目指す。

 (大城三太)


北中城 チームスプリント県高新 3者3様 力尽くす

 チームスプリントで北中城の仲原颯志、大嶺拓人、新垣快琉が1分06秒969の県高校新記録を打ち立てた。

 選手3人が一列になってスタートし、1周ごとに一人ずつが抜けて、最後の選手がゴールしたときのタイムを競う。1番手の仲原は「みんなより走る距離が短い分、ベストタイムを狙っていた」とスタートダッシュに成功した。

 2番手で主将の大嶺は「最高の走りができた。練習での1分7秒台を超えるベストタイムだった」と喜んだ。最終走者の新垣は「チームワークあっての勝利」とうなずいた。