FC琉球、最終盤に痛恨カウンター…7試合勝ち星なく 愛媛に0-1


社会
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 サッカー明治安田J2第34節第1日の16日、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで愛媛FCと対戦し、0―1で敗れた。15勝12敗7分けで勝ち点52のままま。順位は8位。前半は愛媛にやや押される形で展開し、0―0で折り返した。後半は主導権を握ったが、42分にカウンターで先制点を奪われた。次戦は24日、長野県のサンプロアルウィンで松本山雅FCと対戦する。

(2)タピスタ(愛媛1勝1分け)
愛媛 7勝11分け16敗(32)
 1―0(0―0,1―0)
琉球 15勝7分け12敗(52)
▽得点者 【愛】 山瀬(1)
▽観客 1782人

 【評】前半、琉球は中盤と守備の選手に間合いの悪いスペースが生まれ、愛媛にパス回しを許した。選手が横並びになり、意思疎通の遅れからプレスがおろそかになるなど、かみ合わない部分が表面化した。後半は主導権を握ったがカウンターから失点をした。


7試合勝ち星遠のく カウンターから失点
 

琉球―愛媛 前半、中央から鋭いシュートを放つFC琉球の赤嶺真吾=16日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)

 7試合も勝ち星から遠のく結果に試合後、選手たちは天を仰いだ。いつもは後半途中からの投入が多い赤嶺真吾や風間宏希を先発に据え、布陣を変えて臨んだ一戦だった。相手は降格圏内4チームにいる愛媛。崖っぷちからはい上がろうと必死のチームに、後半の最終盤にカウンターを受け黒星を喫した。

 DF岡﨑亮平は「相手の攻撃パターンはカウンターだと分かっていたが、やられてしまった。1点も取られてはいけない試合だった」と肩を落とした。赤嶺は「守備は踏ん張れていて、失点を抑えている。精力的に動いたがゴールを奪えなかった」と、得点力不足にもどかしさを感じている。

 この日の大きな課題は前半だった。中盤と守備の選手間の位置取りが微妙にかみ合わない。相手がボールをキープするスペースが生まれ、プレスに行く選手もあいまいな状態が続き、何度もゴールを脅かされた。

 福井諒司と共に何度も攻撃の芽を摘んだ、センターバックの岡﨑は「全員が同じ方向を向かないと良くならない」と述べ、チームがばらばらになりかけている現状を憂う。「苦しい状況だからこそ」と一丸になることを強調した。

 (大城三太)


現状を悔しく思う

 樋口靖洋監督(琉球)の話 7試合で勝ち点1しか取れていない現状を悔しく思っている。結果が出ていないことを受け止め、残り8試合、上向きになるようにやっていく。最初の20分くらいは攻め込まれた。シュートの精度を上げ、泥くさく得点を狙わないといけない。

集中力高かった

 實好礼忠監督(愛媛)の話 相手にボールを持たれる時間が多かったが、中盤や守備をコンパクトに保って集中力も高かった。選手の立ち位置や連動性がよかった。